ゲーミングチェアに座っているとき、お尻が痛くなって困ることはありませんか。
せっかく快適なゲーム環境を整えたのに、痛みで集中できないのはもったいないですよね。実は、お尻の痛みには、座面の素材や姿勢の悪さなど明確な原因があります。
原因を理解して適切な対策を取れば、痛みは改善可能。本記事では、お尻が痛くなる4つの原因と今すぐできる対策を詳しく解説します。
ゲーミングチェアを使うとお尻が痛くなる原因とは

体重がお尻に集中して圧迫されるため
座った状態では、体重のほぼすべてをお尻で支えています。お尻に負荷が集中すると、お尻の筋肉や皮膚が圧迫され、痛みが生じるのです。とくに、長時間同じ姿勢を続けると、圧迫された部分の血流が悪化します。
また、お尻に負荷が集中すると、血行不良により酸素や栄養が届きにくくなり、痛みやしびれを感じやすくなります。床に直接座るロースタイルや、クッション性の低いチェアを使用している方は要注意です。
なお、お尻の肉が薄い痩せ型の方も、圧迫による痛みを感じやすい傾向があります。座面とお尻の接触面積が小さいほど、体重が集中して負担が大きくなるためです。
座面の素材や硬さが体型と合っていない
座面の素材や硬さが体型に合わないと、お尻への負担が偏ってしまいます。
硬すぎる座面では体圧が一点に集中し、骨が当たる感覚が強くなります。逆に柔らかすぎると、お尻が深く沈み込んでフレームに底付きする可能性があるので注意が必要です。
ゲーミングチェアの座面には、主にモールドウレタンとスラブウレタンが使われています。モールドウレタンは密度が高く、体圧分散に優れているのが特徴。スラブウレタンは密度が低く、へたりやすい特徴があります。
安価なゲーミングチェアにはスラブウレタンが使用されていることが多く、使用期間とともに座り心地が悪化します。自分の体型に合った素材選びが、お尻の痛み対策の第一歩です。
姿勢の悪さで筋肉が緊張している
ゲームに夢中になると、つい姿勢が崩れてしまいます。
猫背であごが前に出た状態や、腰が前に滑って浅く座る姿勢を続けていませんか。こうした悪い姿勢では、お尻や腰の筋肉が不自然に緊張した状態になります。
とくに足を組む癖がある方は、骨盤が左右に傾いて筋肉のバランスが崩れやすくなります。筋肉が緊張し続けると血流が悪化し、こり固まって痛みを引き起こすのです。
骨盤が傾くと体幹を支える筋肉全体に負担がかかり、お尻だけでなく腰や肩にまで痛みが広がる場合があります。正しい姿勢を意識することが、お尻の痛みを軽減する重要なポイントです。
座面のへたりで底付き感がある
ゲーミングチェアを長期間使用していると、座面のクッションがへたってきます。とくに、スラブウレタンが使われている安価なモデルは、密度が低く劣化が早い傾向にあるため注意が必要です。
へたった座面では十分なクッション性が失われており、お尻がフレームに直接当たる感覚が。お尻の骨が座面の硬い部分に当たり、強い痛みを引き起こします。
購入当初はふかふかで快適だったチェアも、毎日何時間も座り続ければ確実にへたっていきます。座面を手で押してみて、すぐに底を感じるようなら交換時期のサインです。
また、クッションの厚みが不十分なモデルも、使用開始から早い段階で底付き感が出やすくなります。座面の品質は長期的な快適性を左右する要素のひとつです。
今すぐできるお尻の痛み対策5選

クッションを追加して体圧を分散させる
座面が硬いと感じる場合は、後付けでクッションを追加することが効果的です。クッションを敷くことで、お尻にかかる体重を広い面積に分散できます。
ゲーミングチェアの座面は独特な形状をしているため、一般的なクッションではサイズが合わないことがあります。ゲーミングチェア専用に設計されたクッションなら、座面の形状にフィットして快適に使用可能です。
低反発素材やジェル素材のクッションは、体圧分散性能に優れています。ただし、クッションを追加すると座面が高くなるため、足が浮いてしまう場合は足置き台で調整が必要です。
床に直接座るロースタイルの方も、座布団代わりに使用できます。手軽に導入できる対策なので、買い替え前にまず試してみる価値があります。
正しい座り方を意識する
正しい姿勢で座ることで、お尻への負担を大きく軽減できます。深く腰掛けて背もたれにしっかり体を預け、背骨が自然なS字カーブを描くように座りましょう。
膝の角度が90度になる高さに座面を調整し、足裏全体が床にしっかりつく状態が理想です。背筋を無理に伸ばそうとせず、坐骨の上に重心を乗せてリラックスした姿勢を保ちます。
インナーマッスルが鍛えられていない方は、股関節を110°程度に開いた姿勢がおすすめです。この角度なら椎間板への負担が少なく、楽に正しい姿勢を維持できます。
ランバーサポートがある場合は、腰の位置に合わせて高さを調整してください。小柄で足が床につかない場合は、クッションや足置き台を活用しましょう。
30分〜1時間ごとに立ち上がる
どれだけ体圧分散に優れたチェアでも、長時間座り続ければお尻は痛くなります。同じ部分が圧迫され続けると、血流が悪化して痛みやしびれが生じるためです。
30分から1時間に1回は立ち上がって、軽いストレッチや歩行を行いましょう。立ち上がることで圧迫から解放され、血液循環が改善される可能性があります。
なお、仕事で頻繁に中断できない方は、昇降デスクの導入を検討してみてください。立ち姿勢でも作業できるため、座る時間を自然に減らせます。
ゲームのロード時間やマッチング待ちの時間を活用して、こまめに姿勢を変える習慣をつけることが大切です。
お尻の筋肉をストレッチでほぐす
こり固まったお尻の筋肉は、ストレッチでほぐしましょう。仰向けに寝て片膝を立て、反対側の足のひざにかかとを乗せます。立てた膝を手で抱えて胸に引き寄せると、お尻の大臀筋がしっかり伸びます。この姿勢を30秒ほどキープし、反対側も同様に行いましょう。
また、骨盤周りの筋肉には、両膝を立てて足を組み、組んだ足の膝を胸に引き寄せるストレッチが効果的です。15秒程度キープすることで、腰から太ももの筋肉がほぐれていきます。
お尻の筋肉がやわらかくなると骨盤の歪みもやわらぎ、全身のバランスが整う効果も期待できます。ゲームの合間やお風呂上がりなど、こまめにストレッチを取り入れる習慣を身に付けましょう。
座面の高さを調整する
座面の高さが体に合っていないと、お尻や太ももへの負荷が強くなります。
座面が低すぎるとお尻の奥側に負荷が集中し、痛みを覚えやすくなるので注意が必要です。反対に高すぎると太ももが圧迫され、足の冷えやむくみの原因になる可能性があります。
背もたれに腰をつけて座ったとき、かかとが浮いたり膝が股関節より高い位置にあったりすれば調整しましょう。理想は足裏全体が床につき、太ももが床と平行になる高さです。
一般的に最低座面高が42cm前後のチェアなら、多くの日本人に適しています。海外製のゲーミングチェアは欧米人向けに設計されており、座面高45cmのモデルは身長185cm程度が適正です。
お尻が痛くならないゲーミングチェアの選び方

モールドウレタンの座面を選ぶ
座面の素材選びは、お尻の痛み対策で重要なポイントのひとつです。
モールドウレタンは密度が高く、体圧を均等に分散する性能に優れています。型に流し込んで成形するため、クッション全体が均一な硬さを保っているのが特徴です。
一方、スラブウレタンは密度が低く、へたりやすい特徴があるので注意が必要。安価なゲーミングチェアにはスラブウレタンが使用されていることが多く、使用期間とともに底付き感が出やすくなります。
また、モールドウレタンでも安価なモデルは硬すぎたり、厚さが不十分だったりする場合があるので注意が必要です。購入前に商品レビューや実際の使用動画をチェックして、座り心地を確認しましょう。
座面高が調整できるモデルを選ぶ
座面の高さ調整機能も、ゲーミングチェア選びで重要ポイントのひとつです。調整範囲が広いモデルなら、自分の体格に合わせて最適な高さに設定できます。
とくに確認すべきなのは、座面を最も低くしたときの高さです。カタログ記の座面高は、座面上面から床までの距離を示しています。ただしメーカーによっては、座面下から床までの距離の場合があるので注意しましょう。
最低座面高が42cm前後であれば、身長が低めの方でも足が床にしっかりつきます。海外製の大型モデルは最低座面高が45cm以上のものも多く、日本人には高すぎる傾向があります。
購入前に自分の身長に適した座面高を把握し、調整範囲内に収まるか必ず確認しましょう。
ランバーサポートが可動式のものを選ぶ
ランバーサポートは、腰を支えて正しい姿勢を保つための重要な機能です。位置を調整できる可動式タイプなら、自分の腰の高さにぴったり合わせられます。
固定式のクッションタイプは位置がずれやすく、体格によっては腰に当たらない場合があるので注意が必要。独立して前後に動かせるタイプであれは、背骨のS字カーブが自然に保てるのでおすすめです。
ランバーサポートが適切な位置にあると骨盤が立つため、坐骨で身体が支えられます。この姿勢なら筋肉に無理な負担がかからず、お尻の痛みも軽減されます。
高さだけでなく前後の調整ができるモデルなら、より細かくフィット感が調整可能です。体格に合わせて適した位置に設定できるモデルを選びましょう。
メッシュ素材で通気性を重視する
長時間座っていると、座面とお尻の接触部分に熱がこもります。蒸れによる不快感は集中力を削ぎ、痛みを感じやすくする要因にも。メッシュ素材の座面なら空気が循環するため、熱や湿気を効果的に逃がせます。
夏場のエアコンをつけた環境でも、レザー素材では風通しが悪く汗をかいてしまいます。メッシュは、クッション性と通気性を兼ね備えているのが特徴です。ただしメッシュの張りが強すぎると硬く感じる場合があるので、適度なやわらかさのあるモデルを選びましょう。
なお、ファブリック素材も通気性がよく、クッションとの組み合わせで快適性を高められます。季節を問わず快適に使用したい方は、素材の通気性にも注目しましょう。
痛みが改善しない場合の対処法

専用クッションやジェルクッションを試す
市販の対策グッズを活用するのも有効な手段のひとつです。低反発クッションは体の形に合わせて沈み込み、圧力を分散してくれます。また、ジェルクッションは、体圧を吸収しながら通気性も確保できる優れものです。
ゲーミングチェア専用に設計されたクッションなら、バケットシート形状にもフィットします。また、姿勢サポート機能付きのクッションは、骨盤を立てた正しい座り方をサポートしてくれるのが魅力です。
なお、クッションの厚みによって座面高が変わるため、足が浮く場合は足置き台との併用が必要。安価なクッションから試して、自分に合うタイプを見つけるのが賢い方法です。
ゲーミングチェアそのものを買い替える前に、まずはクッションで改善できないか試してみましょう。
昇降デスクで立ち姿勢を取り入れる
座りっぱなしの状態を解決したいなら、昇降デスクの導入がおすすめ。デスクの高さが自由に調整できるため、座り姿勢と立ち姿勢を簡単に切り替えが可能です。
立ち姿勢での作業中はお尻への負担がなくなるため、血液循環が改善される効果も期待できます。プレイを中断せずに姿勢を変えられるので、集中力を保ったまま体への負担が軽減可能です。
なお、電動タイプなら高さ調整がボタンひとつで行えるので、手間もかかりません。初期投資は必要ですが、お尻の痛みに悩んでいる方は、ぜひ購入を検討してみてください。
オフィスチェアへの買い替えを検討する
ゲーミングチェアで痛みが改善しない場合は、オフィスチェアへの買い替えも検討しましょう。オフィスチェアは、人間工学に基づいて設計されているモデルが多く、長時間の使用を前提としています。
なかには、座面の体圧分散性能や姿勢サポート機能がゲーミングチェアより優れているモデルも。メッシュ素材を採用したモデルなら、通気性の良さで蒸れによる不快感も軽減できます。
また、ランバーサポートの調整機能が充実しているモデルも。ゲーミングチェアのようなバケットシート形状ではないため、あぐらをかくなど姿勢の自由度が高いのも特徴です。
高級モデルは初期投資が大きいですが、長期保証がついているものも多く見られます。使用環境や体格に合わせて、適したチェアタイプを選びましょう。
ゲーミングチェアのお尻痛は原因を知れば改善できる
ゲーミングチェアでお尻が痛くなる原因は、座面の素材や姿勢の悪さにあります。
クッションの追加や正しい座り方を意識するだけでも、痛みは軽減可能。また、定期的に立ち上がることや、ストレッチを取り入れることも効果的です。
なお、新しくチェアを選ぶ際は、モールドウレタンの座面や可動式ランバーサポートに注目しましょう。座面高が調整できるモデルなら、体格に合わせて最適な高さに設定できます。
それでも改善しない場合は、専用クッションや昇降デスクの導入を検討してください。


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